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No.0971 人間学・ホスピタリティ | 宗教・精神世界 | 小説・詩歌 『坂村真民一日一言』 坂村真民(致知出版社)
2014.08.22
『坂村真民一日一言』(致知出版社)を再読しました。
全国にその詩碑が次々に立てられる宗教詩人の「一日一言」です。
詩人だけあって、言葉に心魂が宿っています。まさに言霊ですね。
皇産霊神社の「念ずれば花ひらく」
「皇産霊神社」には、著者の言葉「念ずれば花ひらく」の石碑があります。この「念ずれば花ひらく」はあまりにも有名ですが、本書には他にも著者の多くの詩が紹介されています。
その中には短くて含蓄のあるものも少なくありません。
たとえば、「美」という詩。
うごいているから
うつくしいのだ
たとえば、「願い」という詩。
花になろう
実になろう
喜ばれる
人間になろう
たとえば、「風」という詩。
ともに
あゆめば
風
ひかる
もちろん詩の他にも、「人生とは」とか「詩魂」とか「老いをどう生きるか」とか「月を愛する」などの何度も読み返したくなるエッセイ風の珠玉の言葉も収録されています。
最後に読書についての一言を紹介しましょう。「六魚庵独語」と題する次のような詩です。
よい本を読め
よい本によって己れを作れ
心に美しい火を燃やし
人生は尊かったと
叫ばしめよ
「よい本」というのは本書にほかなりません。
なお、本書は『面白いぞ人間学』(致知出版社)でも取り上げています。