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No.0993 人間学・ホスピタリティ 『ハガキ道に生きる』 坂田道信著(致知出版社)
2014.10.05
『ハガキ道に生きる』坂田道信著(致知出版社)を再読しました。
書名の通りに、「ハガキ」についての本です。「ハガキは、粗末でもいい、下手でもいい、字の間違いがあってもいい、とにかく書くことが大事だ」と、著者は説きます。あたかも蚕が繭糸をつむぐように毎日ハガキを書いたおかげで、日本国中に知り合いができ、著者自身のネットワークが生まれたそうです。著者にハガキを出すことをすすめられたおかげで、商売が順調に行った人も多いといいます。
著者が書くのは、複写ハガキです。便りを複写にして控えを取っておくことができるものです。今ならメールがありますが、それでは味気ないですね。直筆の文字には、やはり心が宿ります。
縁ある人から1枚のハガキが届くほど嬉しく、ゆたかな気分にさせるものはありません。そこから大きな夢がはじまります。そう、ハガキとは小さな紙片に大きな夢を乗せる道具なのです。
9月3日の夜、欧州経済事情視察調査団の参加者の会「オクトーバー会」が開かれました。その席で、九州電力(株)の元執行役員・北九州支店長の緒方誠一氏と絵葉書の思い出についてお話ししました。
緒方氏は海外に行かれたら必ず家族に絵葉書を書く習慣があり、そのためのポストカードや切手を求めて土産物店や郵便局を一緒にわたしと回ったというのです。わたしはすっかり忘れていましたが、たしかにそんなことがありました。緒方氏は「佐久間さんは若いのに絵葉書を書く習慣があるというので、偉いなあと思いましたよ」と言われ、わたしは恐縮しました。
サンレー のオリジナル・ポストカード
たしかに、わたしは絵ハガキをよく書くほうです。出張が多いので、国内や海外から、社員や友人や家族にさまざまな写真のポストカードに言葉を添えて出します。自宅からも全国各地の社員や知人に絵ハガキを出します。ずいぶんと喜んでもらえるので、こちらも嬉しくなり、また張り切って出すのでした。わたしにとって、ハガキを書くことはハミガキみたいな日々の習慣なのです。
現在、わたしはサンレー のオリジナル・ポストカードを愛用しています。「皇産霊神社」、「松柏園ホテル」、「月の広場」の写真、また「主の祈り」、「月下四聖図」などの名画が描かれたポストカードです。
オリジナル・ポストカードの新作
じつは、もうすぐ「孔子像」や「世界平和パゴダ」や「禮鐘の儀」や「天道館」などをテーマにした新ポストカードのセットが完成します。また、ブログ「ハートライフ100号!」で紹介したように、サンレーグループ会員情報誌「ハートライフ」が100号を数えましたが、同誌の表紙を使った四季折々のポストカードももうすぐ完成します。お楽しみに!
それらのオリジナル・カードを友人や知人に出すのが楽しみです。そんなわけで、自分ほどハガキを書く人間はあまりいないのではないかと思っていました。しかし、本書を読んで、わたしは上には上がいることを知りました。しかも、この著者はハガキを書くことを「道」にまで高めています。自分など、この人には到底かなわないと思いました。
なお、本書は『面白いぞ人間学』(致知出版社)でも取り上げています。