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No.2459 読書論・読書術 『本の読み方』 一条真也(産経新聞出版)
2026.04.08
東京に来ています。これから沖縄に飛びます。
わが最新作『本の読み方』(産経新聞出版)の見本がついに出ました。127冊目の一条本で、「読書家の技術」というサブタイトルがついています。
『本の読み方』(産経新聞出版)
本書の帯
本書の帯には、「稀有な読書家がノウハウを公開」「本には礼を」と書かれています。「礼」は大きな紫色の円で囲まれています。
本書の帯の裏
帯の裏には、「人は本を愛さなければいけません。そうすれば、本から愛されることもあるかもしれません。もちろん、片思いに終わることが多いでしょう。でも、愛情を傾ければ傾けるほど、読書の快楽は大きくなるはずです。本は読むだけのものではありません。愛するものです。本を愛すれば愛するほど、読書は豊かになります。(まえがきより)」と書かれています。
本書の「目次」は、以下の通りです。
まえがき「本の愛し方」
プロローグ「本との出合い」
開かれた情報が満載
第一部 読書への指南
~【実践編】どう読むか
本に線を引く――読む技術①
大切な箇所ってどこ?
内容の捉え方を鍛える
「*」の効能
本への覚悟と愛情
アウトプットをイメージする――読む技術②
3つのケースを考えてみる
なんのための読書?
問題意識を読書と切り結ぶ
「他人の頭」の使い方
「まとめ」は意外と難しい
読み返しの作法――読む技術③
内容を忘れてしまうのは当たり前
指が記憶を連れてくる
あなただけの百科事典を作る
『星の王子さま』を読み返す
本当に大切なものは目には見えない
第二部 本との邂逅~マッチング法
なぜ、『論語』とドラッカーを読むのか
「数字に強い社長になろう」
ドラッカー、孔子との出合い
『論語』を読んで何の役に立つの?
『論語』との邂逅
『論語』は最高にして最強の成功哲学書
ドラッカーとの出合い
読書は「こころの王国」への入口である
読書は人間を自由にしてくれる
天理自然としての「ことわり」を知る
読書は「こころの王国への道」である
あらゆる本を面白がる技術――読む技術
面白がるにはコツがある
批判を前提としない
難しい本の読み方
難しい本をどうする
質か量か
キーワードは理解のために第一歩
難解なのか、悪文なのか
読書の場を演出してみよう――読む前の準備
演出の重要性
演出で苦手意識を克服する
書見台の利用法
速く読んで得する本、速く読むと損する本
古典とはゆっくり読むための本
過剰な宣伝文句
速読コンプレックスからの解放
本に追い立てられる
世界一濃密な読書空間
吉田松陰の読書法
読書は恋愛
DNA リーディングという読書法
DNA リーディングとは何か
文学におけるDNA リーディング
時間軸と空間軸でのマッピング
交霊術としての読書
読書によって著者の霊魂と共鳴する
渡部昇一先生との対談
ゲーテのように生きる
教養としての読書――読書の効用
本当の「知識」とは
辞書の効用
偉人たちの読書
読書論をめぐる冒険
付録 本という宇宙へ~【ガイド編】何を読むのか
あとがきにかえて「わたしの読書体験」
「一条真也の読書館」より
わたしは、本が大好きです。「本ほど、すごいものはない」と考えています。自分でも本を書くたびに思い知るのは、本というメディアが人間の「こころ」に与える影響です。わたしは、本を読むという行為そのものが豊かな知識にのみならず、思慮深さ、常識、人間関係を良くする知恵、ひいてはそれらの総体としての教養を身につけて「上品」な人間をつくるためのものだと確信しています。読書とは、何よりも読む者の精神を豊かにする「こころの王国」への入り口です。
「一条真也の読書館」より
わたしが企業の経営者のみならず、財団の理事長として、大学の客員教授として、そして作家として、なんとかやっていけるのも、すべて本のおかげです。2010年から書き続けているブログで、わたしの読書の日々を書評という形で発信してきました。いや、今も書き続けています。わたしのブログは書評以外の記事も多いので、書評のみを「一条真也の読書館」というサイトでも公開しています。本書の付録として読書サイトの紹介もさせていただいております。
自宅の書斎のようす
わたしは本当に本が好きでたまりません。本を読むだけでなく、本そのものが好きです。その結果、自宅には数万冊、実家に至っては数十万冊の本が並んでいます。ある方がわたしに対して「あなたは読書家であり、愛書家であり、蔵書家でもあるのですね」と言われましたが、そうかもしれません。昨今、住宅事情などから蔵書を処分する人が後を絶ちません。本を読むという行為も、紙の書籍ではなく、kindleなどの電子書籍で読む人も増えているようです。
わたしは紙の本を好みます
でも、わたしは絶対に紙の本を好みます。死ぬまで、紙の本を愛し続けます。そう、わたしは本というものを愛しているのです。本を読むのならば、できれば、一冊の本を愛撫するかのごとく撫で回しながら、ゆっくりと味わいたいと思います。そして、読書する喜びという至上の幸福を取り戻したいと思います。ちなみに、デジタルよりも紙の本の方が記憶に残るという研究結果があります。それは、本の匂いや手触りなどが影響しているといいます。
「読書は編集」だと語ったのは、2024年に逝去された松岡正剛氏です。編集工学研究所の所長であり読書論の第一人者であった松岡氏に対抗して、わたしなりの概念を提示するとすれば、「読書は恋愛」でしょうか。まず、人は本を愛さなければいけません。そうすれば、本から愛されることもあるかもしれません。もちろん、片思いに終わることが多いでしょう。でも、愛情を傾ければ傾けるほど、読書の快楽は大きくなるはずです。本は読むだけのものではありません。愛するものです。本を愛すれば愛するほど、読書は豊かになります。速読によって、「使える部分」だけを読むというファスト読書やコスパ優先読書だけではなく、こういう読書のかたちだって、当然あっていいのです。
わたしが影響を受けた読書本
わたしは、シンプルなタイトルの本が大好きです。これまでに125冊を超える本を出版してきましたが、まっすぐなタイトルを好み、読者の気持ちをあおるようなタイトルは好みません。相手に打ち返されてもいいから、ど真ん中の直球で勝負したいのです。そうした想いを込めて、本書のタイトルを『本の読み方』としました。『本の正しい読み方』とか、『本はこう読め』といった不遜なタイトルにはしたくありませんでした。
読書は「こころの王国」への入口です!
本書でも触れていますが、本の「まえがき」には著者の想いが込められています。わたしは、自らの経験を通して、読書の楽しさ、本の素晴らしさについて書き記しました。わたしが本を通して、喜びも含んで学んできたことを『本の読み方』というタイトルに込めました。多くの方々――読書家、学生、社会人など、読者は選ばずにお読みいただける内容にしたつもりです。そして、長く本書が読み継がれていくことを願っています。
「付録」より
「付録」より
先述したように、わたしは「一条真也の読書館」というサイトを運営しています。わたしが今まで読んできた本を多くのジャンルに分けて紹介しています。本書の最後の「付録」にQRコードをつけました。ぜひ検索してみてください。きっと、あなたが興味を持てる本に出合えると思います。
なお、本書『本の読み方』と同時に『映画の観方』も刊行されました。ツインブックスです。読書と映画鑑賞は教養の二輪であり、ともに「こころの王国」へと続く道です。2冊は4月20日に発売です。ぜひ、わたしがすべてのノウハウを公開した2冊をお買い求めの上、お読み下さい!
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