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No.0581 人間学・ホスピタリティ 『「そ・わ・か」の法則』 小林正観著(サンマーク出版)
2012.04.12
『「そ・わ・か」の法則』(サンマーク出版)を再読しました。
著者は、心理学・社会学・教育学博士で、作詞家や歌手でもありました。
本書の「もくじは」は、以下のようになっています。
プロローグ―神さまに好かれるための3つの法則
第1章:そ・わ・かの「そ」―掃除でお金が流れ込む
第2章:そ・わ・かの「わ」―笑いは人生を肯定する
第3章:そ・わ・かの「か」―感謝のもつすごい力
第4章:そ・わ・かの実践―究極の欲深い人になろう
第5章:幸せのしくみ―心がすべてを決めている
第6章:人間関係のしくみ―夫婦も親子も魂を磨くための砥石
エピローグ―喜ばれる生き方が人生を輝かせる
プロローグ「神さまに好かれるための3つの法則」の冒頭で、著者は述べます。
「仏教の経典の1つに、有名な『般若心経』があります。600巻に及ぶ『大般若経』のエッセンスともいわれる『般若心経』ですが、その最後の部分は『菩提娑婆訶(ボジソワカ)』です。この『娑婆訶』とは『事が成る』『事が成就せり』という意味だそうです。
まったくの偶然ですが、私が長年『神が、人間の為す行為の中で好きなものはどんなものだろう』と思い、調べていたところ、『そ・わ・か』の3文字に行き着きました。
『掃除』の『そ』、『笑い』の『わ』、『感謝』の『か』です。
人間の行いの中で、神が好むベスト・スリーが、この『そ・わ・か』らしいのです。
これらの3つの行為を続けている人間を、どうも神さまが応援しているように思えます」
著者は、すべての悩みは「そ・わ・か」で解決できると説きます。
まず、悩みや苦しみをよく見ると、大きく3つのジャンルに分かれるそうです。
その一番大きなものはお金と仕事の問題。
二番目が体と健康のこと。
そして、三番目が人間関係。
この3つを解決するものこそ、「掃除・笑い・感謝」を意味する「そ・わ・か」です。この3つを覚えておくと、悩み苦しみ、苦悩煩悩は一切なくなるそうです。
著者はいいます。お金と仕事の問題は、「掃除」、とくにトイレ掃除をしていればなくなってしまう。体と健康の問題は、「笑って」いればいい。人間関係については、感謝、「ありがとう」を言っていればいい。このように「そ・わ・か」は楽しく生きる方法、幸せの意味が見えてくる3つキーワードなわけですね。
エピローグ「喜ばれる生き方が人生を輝かせる」で、著者は次のように述べています。
「人間が生きる意味とは、世間でよくいわれるように、達成目標や努力目標をかかげて、それを実現していくことではなくて、どれだけ『人の間』で生きてきたか、他人からどれだけ喜ばれる存在であったかということのようです。本気でそういう生き方をしている人を、宇宙は見捨てないようです。一生食べさせてくれるようなのです」
このように、本書のキーワードは「神さまが応援している」であり、「宇宙が見捨てない」でしょう。神や宇宙に影響を与えるがゆえに「法則」というわけです。
「そ・わ・か」の法則は、著者の『宇宙を味方にする方程式』にも紹介されています。また、拙著『法則の法則』(三五館)でも取り上げさせていただきました。
本書は、『鏡の法則』野口嘉則著(総合法令)とともに、日本における「法則」本ブームの幕を開いたように思います。