No.0255 評伝・自伝 『100番目のメッセージ』 メッセージプロジェクト編(かんき出版)

2011.02.02

『100番目のメッセージ』メッセージプロジェクト編(かんき出版)という本が届きました。

5人の現役大学生が企画・編集した本です。

佐藤修さんのオフィスで出会った大学生たちです。

みんな、この春からピカピカの新社会人になります。

私たちを元気にする先輩からのコトバ

5人のメンバーとは、宮崎学くん(東京大学)、鳥谷直子さん(国際基督教大学)、新藤遼介くん(千葉大学)、藤井みゆさん(慶應義塾大学)、清水麻未さん(千葉大学)です。

彼らをはじめ、社会に旅立つ若者たちへのメッセージを依頼された99人の人々がさまざまなアドバイスを寄せています。見開きで、左ページにメッセージ、右ページに自由表現(イラスト、詩など)が掲載されています。

学生たちへのメッセージ

わたしは、「未来など予想するのは愚か者 自ら創れ! おのれの未来」という短歌を「庸軒」の雅号で寄せました。

フランスの思想家モンテーニュは「賢い人は将来のことを予想したり心配したりしない」と述べています。また、ある哲学者は「将来は予想するものではない。創造するものだ」と語っています。そう、未来は予想するものでも、想像するものでもありません。自ら創造するものなのです。わたしたち自身が未来を創造するのです。

そのことを学生たちに訴えたところ、「人生は大河ドラマだ。起承転結、自分で創るドラマなのだ」というコメントが返ってきました。

ところで、メッセージを寄せた99人の顔ぶれが、なかなかユニークなのです。

こんなメンバーです。50音順になっています。

1.Allen Miner(親日ベンチャーキャピタリスト)
2.アニャンゴ(世界初女性ニャティティ奏者)
3.秋元祥治(岐阜を元気にする男)
4.雨谷麻世(クリスタル・ヴォイス・ソプラノ歌手)
5.池坊由紀(華道家池坊次期家元)
6.池間哲郎(アジアの子供たちを支える活動家)
7.石山伊佐夫(高校中退でも天性の経営者)
8.市川覺峯(千二百日修行を成し遂げた経営指導者)
9.井上高志(初めてなったリーダーが社長)
10.入住壽彦(ゴールドマン・サックスから起業家に)
11.岩瀬大輔(弁護士よりも経営者)
12.岩本 悠(人づくりプロデューサー)
13.上田 藍(トライアスロン日本代表選手)
14.梅澤高明(日本の改革を請け負うコンサルタント)
15.漆沢祐樹(ピースソングプロジェクト代表)
16.太田 達(京都和菓子屋「老松」主人)
17.小栗左多里(『ダーリンは外国人』作者)
18.小澤良介(ドラマ「月の恋人」の家具監修者)
19.鬼丸昌也(世界を勇気で満たす男)
20.海藤哲治(若者が憧れる”肩書きを持たない男”)
21.kage(世界一のカリカチュアリスト)
22.風祭喜一(ブラインドサッカー日本代表監督)
23.勝村周一朗(総合格闘技世界チャンピオン)
24.桂 歌丸(美しい日本語を話す落語家)
25.加藤積一(幼稚園イノベーター)
26.金森 茂(不良から大森蒲田を支える社長に)
27.金島秀人(シリコン・バレーの成功者)
28.兼元謙任 ホームレスから社長になった男
29.鎌田由美子(エキナカ「ecute」創始者)
30.川上美保(頑張るママの応援団長)
31.川本恵太(社員と理念経営を実践する若社長)
32.神崎忠久(暴力団副組長から福祉事業家へ)
33.神原弥奈子(「ネットPR」の提唱者)
34.木内博一(農業界の革命児)
35.木暮桂子ア(ピアランス・コンサルタント)
36.杵屋徳桜(長唄三味線の邦楽家)
37.木下晴弘(感動で魂を揺さぶる元カリスマ塾講師)
38.草光澄子(103歳のおばあちゃん)
39.楠本修二郎(カフェをビジネスに変えた男)
40.久保田祐佳(途上国にも目を向ける弁護士)
41.栗城史多(若き8000m級単独・無酸素登山家)
42.桑原史成(激動の瞬間を切り撮った報道写真家)
43.國分利江子(海外にファンもいるマッサージセラピスト)
44.権藤嘉江子(エミリオ・プッチを日本に広めた社長)
45.佐柄木俊郎(元新聞記者・論説委員)
46.坂本 達(自転車世界一周のサラリーマン)
47.佐久間庸和(冠婚葬祭イノベーター)
48.佐竹康宏(民藝の素晴らしさを広める木地師)
49.佐山展生(伝説のM&Aアドバイザー)
50.澤田秀雄(海外旅行を身近にした男)
51.重松 理(ユナイテッドアローズ創設者)
52.紫 舟「龍馬伝」で話題の革新的書道家
53.篠崎正喜(夢の中の風景を描く画家)
54.清水裕子(NYタイムズなどのイラストレーター)
55.清水勝男(『世界ふしぎ発見!』を企画した広告マン)
56.ジョン・カビラ(元気を届けるラジオDJ)
57.仙 人(いじめをなくしたい街の導師)
58.髙田 明(テレビショッピングでおなじみ)
59.玉塚元一(リヴァンプ代表取締役)
60.田村 大(日本でのエスノグラフィ・パイオニア)
61.為末 大(400mハードル世界メダリスト)
62.チーム ピース チャレンジャー(インドに給食を届ける主婦チーム)
63.土井香苗(史上最年少司法試験合格者)
64.Naomile(ヴィレヴァンでおなじみのふんわりボイス歌手)
65.中野信治(F1にも参戦したカーレーサー)
66.中野裕弓(『世界がもし100人の村だったら』の原訳者)
67.成島由美(ベネッセ最年少執行役員になったママ)
68.成瀬拓也(アブノーマル就活応援団社会人団長
69.南條勲夫 (ミシュラン一つ星料亭の店主)
70.野田智義(リーダーシップ教育者)
71.白  鵬(第69代横綱)
72.橋爪謙一郎(遺族を支えるビジネスを創造する男)
73.原 伸介(信濃の白炭師)
74.藤巻幸夫(福助元社長・ブランドプロデューサー)
75.藤本裕子(お母さん100万人をまとめる)
76.藤森平司(「見守る保育」の推進者)
77.古川雅純(地球防衛戦隊総帥)
78.古田英明(真のビジネスリーダーを見抜く男)
79.星野佳路(旅館再生請負人)
80.堀江 航(車椅子バスケの世界的プロ選手)
81.前田知洋(世界のクロースアップマジシャン)
82.牧野正幸(「理想の経営者No.1」受賞者)
83.水野弘道(欧州の投資会社でトップの日本人)
84.三屋裕子(元バレーボール日本代表メダリスト)
85.宮治勇輔(農家のこせがれネットワーク代表)
86.宮本亜門(東洋人初のブロードウェイ演出家)
87.村上博志(日本アホ会代表理事)
88.室舘 勲(人間学の師匠)
89.茂木健一郎(スーパー脳科学研究者)
90.百瀬恒彦(マザーテレサを撮った写真家)
91.矢島 実(もみもみカンパニー代表)
92.山田宗へん(茶道宗へん流家元11世)
93.山中章代(インドを支えるカレー屋さん)
94.山内美穂子(翻訳エージェント女性社長)
95.山本英利(人に笑顔を届ける詩人)
96.山本鉄平(ただものではない飲食店経営者)
97.山本直史(千葉から日本を元気にする男)
98.吉田洸二(長崎県清峰高校野球部監督)
99.渡邉美樹(道なき道を拓き続ける経営者)

いやあ、じつにバラエティ豊かではないですか!

横綱の白鳳関や落語家の桂歌丸師匠が入っているのには驚きましたが、演出家の宮本亜門氏、脳科学者の茂木健一郎氏などの名前も見えます。

ビジネス界からも、何人かがニックネームとともに掲載されています。

HISの澤田秀雄氏は「海外旅行を身近にした男」、星野リゾートの星野佳路氏は「旅館再生請負人」、ジャパネットたかたの髙田明氏は「テレビショッピングでおなじみ」、カフェ・カンパニーの楠本修二郎氏は「カフェをビジネスに変えた男」、ワタミの渡邉美樹氏は「道なき道を拓き続ける経営者」といった具合です。

そして、わたしは本名の佐久間庸和で「冠婚葬祭イノベーター」とされています。

登場しているメッセンジャーは99人なのに、本書には『100番目のメッセージ』というタイトルがついています。また、最後の100人目のページは空白になっています。

これは、本書を読んで勇気をもらった人が、今度は自分の応援したい人に向けてメッセージをそっと書いてプレゼントしたり、自分がリスペクトする人にメッセージをもらいに行ったりするためだそうです。つまり、ただの読み物としての本ではなく、人と人とのコミュニケーションツールや、勇気をもって一歩踏み出すきっかけとなることをメッセージプロジェクトの5人は願っているのです。

それにしても、よく大学生5人だけで、これだけのメンバーからメッセージを集めたものですね。その情熱と行動力には脱帽です!

みんな、おめでとう、素晴らしい本が完成したね。

社会に出てからも、この感動を忘れずに、自分たちの未来を創造してくれよ!

本当に、本当に、おめでとう! 君たちは、素晴らしい!

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