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No.2479 ホラー・ファンタジー 『スワイプ厳禁 変死した大学生のスマホ』 知念実希人著(双葉社)
2026.07.14
昨年読んだホラー小説『スワイプ厳禁 変死した大学生のスマホ』知念実希人著(双葉社)を紹介します。読んだといっても、この本、文庫本より小さいサイズで約130ページ。しかも、右側のページは写真ばかりなので、活字が書かれているのは左側の60ページちょっと。その左ページもLINEのスクショ画面などが多く、しかも異様に活字が大きくて余白も多いので、飛行機の中で15分ぐらいで読み終えてしまいました。「変死した大学生のスマホ」というサブタイトルがついていますが、本書そのものがスマホのサイズで製本されています。そう、スマホ本ですね。内容は、まあまあ面白かったです。物語そのものよりも、書籍の新しい可能性を感じました。
「医療ミステリーのヒットメーカー」と呼ばれている著者は、1978年、沖縄県生まれ。東京都在住。東京慈恵会医科大学卒、日本内科学会認定医。2011年、第4回島田荘司選ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を『レゾン・デートル』で受賞。12年、同作を改題した『誰がための刃』で作家デビュー(19年『レゾンデートル』として文庫化)。15年『仮面病棟』が啓文堂文庫大賞を受賞。『崩れる脳を抱きしめて』『ひとつむぎの手』『ムゲンのi』『硝子の塔の殺人』『放課後ミステリクラブ1 金魚の泳ぐプール事件』で、本屋大賞に5度ノミネート。本格医療ミステリー「天久鷹央」シリーズの他、『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『となりのナースエイド』など著書多数。
アマゾンより
アマゾンの内容紹介には「このスマホを絶対に見てはいけない――。文庫より小さい『スマホ本』でまったく新しい恐怖体験!!」として、「大学生の一色和馬は『就職に有利になる』と聞いて『やばいバイト』に手を出す。これで稼げれば彼女との同棲もうまくいく・・・・・・そんな気軽さで始めたバイトだったが、あれ、どういうことだ? 自分のスマホに、不可解な『何か』が起きている。黒い服の女は誰? 体中に目がある怪物? 都市伝説『ドウメキの街』ってなんだ!? えっ、あれ、死体が!?」と書かれています。
本書には姉妹本が存在します。医療ミステリーのヒットメーカーによるモキュメンタリー・ホラー『閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書』(双葉社)です。同書は都内で発生し、世間を震撼させた恐ろしい大量殺人事件の犯人の精神鑑定にあたった精神科医の記録をまとめたファイルという設定だそうです。これを読むことは、皆さんに対して予期せぬ精神的な影響を及ぼす可能性があるとか。「そのため、決して読むことを強制しないし、読みはじめても皆さんが望めばいつでも途中でやめることも可能である」と書かれています。この本、購入済なのですが、まだ読めていません。
アマゾンより
『閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書』のアマゾン「内容紹介」には、「東京郊外で起きた大量殺人事件の記録には不審な点がいくつもあり、それは恐ろしい秘密の手がかりだった。犯人である八重樫信也の精神鑑定を担当した医師・上原香澄のインタビューから徐々に明らかになる事件の真相。犯行時の八重樫は『何』に怯え、一体『何』に襲いかかったのか。ずっと八重樫を見ていたという『ドウメキ』の正体とは?」と書かれています。『スワイプ厳禁』と『閲覧厳禁』の2冊で1つの物語を構成しているようです。双葉社といえば、最近は一条真也の読書館『変な地図』で紹介した雨穴の異形ホラーがベストセラーになっていますが、なかなか攻めますねえ。